イノセンス

一寸先が見えたのは
紛れもなく君のおかげだ
あれこれと意味を疑う
日々は消えた

春の始まりの今日は
嘘をついてもいいんだっけ
幸せで、でもスリルのある
嘘を あげよう

構えた僕より早かった
君の動いた口は僕をグレーに染めた
いつもの赤緑色した
言葉となにが違っていた

ああ 読めないイノセンス
誰か 僕に教えてよ
君の 眩しい心が
今だけはもうナイフでしかない

ああ 読めないイノセンス
誰か 僕に教えてよ
嘘が覆る本当を
ずっと待っていた

本当のように言っている言葉が
本当のようでチクチク痛いよ
ガラスのように脆くて綺麗な
言葉は全部固くて本当だった

(ああ 読めないイノセンス )
ああ 読めないイノセンス
誰か 僕に教えてよ
今日を終わりに進めて
リセットするのを望んでいるよ

ああ 読めないイノセンス
だけど ちゃんと分かってる
今日という日に甘えて
僕は嘘をついた
「また会いましょう」



Credits
Writer(s): 片岡健太
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