砂時計

なぜかいかがわしいうわさが耳につく
君が軽薄な街を泳ぎだす

最後の言葉もやりきれない気持ちも
まだこの身は覚えてるのに

まともじゃいられないよ 本当のことを知るたび
えぐられた傷は思いのほか心蝕んでく
真綿でじわじわこの首を締め付けられて
屈辱にひざまずく先に
よごれていってしまう君を見ている

何か艶かしい儀式のシルエット
得体の知れない影が君を抱いてる

触れたくちびるのすべる感触さえ
まだこの身から消えてないのに

冷静じゃいられないよ ガラスごし君を見るたび
つきつけられたそのありさまが背骨を締め付ける
我慢できないよ いっそのこと気を失いたいよ
とぎれそうな意識の向こうに
罪の終わりを待つ砂時計

最後の言葉もやりきれない気持ちも
まだこの身は覚えてるのに

まともじゃいられないよ 本当のことを知るたび
えぐられた傷は思いのほか心蝕んでく
真綿でじわじわこの首を締め付けられて
屈辱にひざまずく先に
夜の終わりを待つ砂時計



Credits
Writer(s): 山崎 将義
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