Azami

ページの端を折るようにただ
焼きついた面影
私は四季を越え 歳重ね
続きを生きています

千切れるような想いを上手く
言葉にさえできず
願いのような指切りをして
あなたを見送った日

あの時あの流れの中で
まるで 浮かぶ落ち葉のように
茜空を滲ませながら
流されることしかできなくて

風が吹いて 跡形もなく
吹き飛ばされたとして ただひとつ
ここに残された愛だけは
消えないことを知ってください

あざみの花が揺れる野道に
立ち尽くしたままで
長い年月 あなたへ続く
足跡を探して

永遠に繋ぐ時間の中で
途切れたまま色褪せぬ人
ひとり生きるには長すぎて
でも忘れるには短すぎて

時が過ぎて 跡形もなく
この身体が形失う時
ここに残される愛だけは
消えないことを知ってください

時が過ぎて 跡形もなく
この身体が形失う時
あざみの花が揺れる場所で
また逢えるとそう言ってください



Credits
Writer(s): Shinpei Ogawa (pka Ryll), Yuko Hayashi (pka Yuuz)
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