いただきます

一人暮らし始めて この生活も慣れて
久しぶりに帰る 生まれ育った家へ
玄関開けてすぐ その香りに気づく
僕の好きだった カレーが準備中

好きとも食べたいとも言った事ないのに
まるで僕の心は全部お見通し

いただきます
味も薄くてさ たいして美味くもないけど
くじけそうな時いつもコレが食べたくなる

ドラッグストアでサプリメントを見かける度
思い出してたあの栄養一覧表
今も冷蔵庫に貼ってあって
あの頃は気づかなかったけど
いつも僕を気遣ってくれてたね

いつの間に増えた白髪は
僕がかけてきた心配やら苦労の数なのだろうか

いただきます
「この方が身体にいいから」と皮がついたままの野菜は
硬いけど優しい味がした

「ところでアンタまだタバコは吸ってんの」
食後の恒例の小言が始まる
いつも感謝してんだけど毎回最後はこうなって
ついイライラしてしまうんだ

〜 宅配です 〜
数日後大量の食材が段ボールで届いて
見よう見まねであのカレーを作ってみる

いただきます
あの味、温かさは全然再現できないよ
近い内にまた食べに帰りたくなった

かみしめます
おかげでまたしばらくは頑張れそうな気がするよ
いつかは言わなきゃ ちゃんとありがとうって



Credits
Writer(s): Calum Thomas Bowen
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