コンビニの趙さん

うららうらうら 春うらら
サンダルの音を 響かせて
素直になれない 散歩道
ごめんなさいと 独り言ち

大人になるって どんなこと
派手な車が 飛ばしてる
明日の朝の 食パンを
探し求める 漂流者

コンビニの趙さん 笑顔でレジを叩いてる
温めますかと 斜めに首を傾けて
コンビニの趙さん 髪を一つにまとめてる
すべての魂よ また会う日まで

落としたコインの 表裏
人生はいつも タラとレバ
百年経ったら またおいで
そのときここは 違う国

コンビニの趙さん 近くの駅で見かけたよ
細身のジーンズで 肩にカバンをかけていた
コンビニの趙さん 名札の顔はノーメイク
透明に近い 青い空に触れた

コンビニの趙さん
すべての魂よ また会う日まで



Credits
Writer(s): 御徒町 凧, 森山 直太朗
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