嵐のあとで

あの日歩いた道を 君は覚えている?
砂利っぽいアスファルトと 頬撫でていく風
バイバイ って言った バイバイ って返した
遠くなった君は 振り返らなかった

蹴り上げた日は飛んで 向こう岸へいった
そのまま転がって 夏の海へと落ちた
遠いって 感じ でも近い って感じだ
君のその言葉は ぴったりだと思った

突然 強くふる雨に びしょぬれの僕らの心はすれ違って
それでも君は 楽しそうだった
この雨が あがったら 君になぜって聞いてみよう

ぼろいバス停の屋根を ざーざー雨の音が

8のリズムで打って 外の音さえぎって
あのさ って言った なに って返した
それから黙ったままで 濡れた髪をいじった

突然 強くふる雨に びしょぬれの僕らの心はすれ違って
それでも君は 楽しそうだった
この雨が あがったら 君になぜって聞いてみよう

鞄の中に埋もれた 君と交わした約束を
突きつけてやるつもりで 引っ掻き回してた
でも引っぱりだしたのはタオルで これ使えよなんてさ
何やってんだ俺ってなって

突然 あがってく雨の 最後のひとしずくが落ちるまで待っていたんだ
それから君に 伝えるはずだった
それも 忘れて "もう行こう"って手を引いた



Credits
Writer(s): Yuuki Ozaki
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