ブルータウン (acoustic ver.)

人にだけ許された、綴ること、伝えること。
さやさやと過ぎる川の音、青の境界、瞬きの数。
無関心と主張の波。

飲まれていく自分の軌跡。
遅くないうち取り返すのさ、
大切な人に残せるまで。

まだ負けられないんだと、
来る日も来る日も二本足で立つ。
そんな姿を何処かで見守っている。
見守っている。

あなたの傍に、ひとつでも笑顔が増えるように。
願いを乗せて、あの風が目指す町。

幸せの形は人それぞれで正解も不正解もない筈だが、
栄光を掴むため、他人を蹴落として上に立つその競争に、
勝った者が幸せを得るのだろうか。

負けた者は路頭に迷い、時には間違いを繰り返し、
本当に目指すべき人としてたった一つの大事な宿命と、
逃れられない宿命と向き合うことを忘れてしまう。

そんな時は少し、足を休めよう。誰かに寄りかかろう。
それは何も、恥ずかしがることではない。

手を振り返す。
別れが出会いに、続くように。
消えないままで此処に居て、
歩みを繋いで欲しい。

あなたの傍に、ひとつでも笑顔が増えるように。
願いを乗せて、あの風が目指す町。



Credits
Writer(s): Ken Kamikita
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