Lily

ずっと自分には関係ないと思って
うな垂れていた窓辺
外の世界は風が吹き雨が降り
まるで生きていけなそうで

だから閉じこもってた
ずっと塞ぎこんでた
カーテンの隙間から
見える庭を傍観してたら
たまたま目があってしまった秋

ひらりひらりと
堕ちていくまたひらりひらりと
俺の使命はここまで
いつか迎える最後と言って
彼はそっと迎えた最後

知ってて知らないふり
してたんだろなあ坊や
与えられたこの命を使って
何をすべき本当は

誰の為でもなくて
自分の為ですらなく
この花を咲かせることに
どんな意味があるのかな
守るべきものが出来て
いつまでも蕾じゃいられなくて
この花を待つ世界へ
今ここから進んでゆけ

ありのままの自分を
完全に理解してくれる人は居ない
居ないのなら
自分で自分を励まし進んでいくしかない

誰が種を植えた
誰が水をくれた
花を咲かすことが
彼らに返すことになる
あの日忘れない

いつまでつぼむ
壊れた四季
お前を待つ 人がいるはず
いつまでつぼむ
待たせてる人がいるから
そんな時間はない

これが自分の使命
これがやりたいこと
これがここに生まれた意味
氷溶けてゆく 春が来る
必ず花を咲かせよう

誰の為でもなくて
自分の為ですらなく
この花を咲かせることに
どんな意味があるのかな
守るべきものが出来て
いつまでも蕾じゃいられなくて
この花を待つ世界へ
今ここから進んでゆけ

流れる光を見て思い出してく
誰なのか

花を咲かせろ
もしもその先に枯れる未来が待ってようとも

誰の為でもなくて
自分の為ですらなく
この花を咲かせることに
どんな意味があるのかな
守るべきものが出来て
いつまでも蕾じゃいられなくて
この花を待つ世界へ
今ここから進んでゆけ



Credits
Writer(s): Kenmochi Hidefumi, salu
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