きみの て

さっきから
降り続いたままの
秋を誘い連れる雨
見事な程この僕を
隠すように
君に言えたらよかったコトバ
「ありがとう、沢山の日を」
僕はまた
こうして少しずつ忘れてしまうのかな
楽になるためでなく
いい人ぶるつもりでもなく
僕の好きな笑顔を
もう絶やさないで
僕へと触れつづけた
その手はやさしかった
何気なくそして強く
僕はいつも守られてた
この部屋から見えるものすべて
今また違って見える
君がいた
それでもう僕の特別だった
諦めではなく
無理しているつもりでもなく
思いのまま遠くへ
愛を解き放って
僕へと触れつづけた
その手はやさしかった
何気なくそして強く
僕はいつも守られてた
君があふれた僕の
この手が握りしめる
さり気なくだけど強く
僕はゆくんだ君からゆく
繰り返しながらも
どうしようもなくなりながらも
ままならぬ僕は愛を
見つけて 見つめて
想い果てぬまで
僕へと触れつづけた
その手はやさしかった
何気なくそして強く
僕はいつも守られてた
まだ降りやまぬ雨は
やがて花を咲かすだろう
僕を隠すためじゃなく
僕をもまた咲かすのだと
一日中降り続いてゆく
秋を誘い連れる雨



Credits
Writer(s): Kaori Mochida, Hikari
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