Kimino Kakera

失くした温もりを
ひとつひとつ並べて
色とりどりの君の欠片は
笑った顔を描いた

ふたりの恋の灯が
照らし出した未来に
素直になれず明かりを消して
手さぐりで愛した

思い出のつくりかたも
まるで上手くならないままに
足早に過ぎる時の
流れにただ身をまかせて

どこへ行けばいい
この闇の先でまた
何度さよなら言えばいい
いま君に見える世界は
何が輝いている

いつもそばにいた
あの頃の君にまだ
何度さよなら言えばいい
深い心の奥で光った
遥かな君の欠片

振り返る強さと
振り返らぬ弱さの
隙間に落ちた君の欠片が
尖った角を刺した

歩き慣れた道を
ただひとりで歩けば
景色も風も違う気がした
季節が変わっていく

甘い夢に愛のかたち
押しつけていた ひび割れて
壊れるほど

どこへ行けばいい
この風の先でまた
何度さよなら言えばいい
かざした手のひら願いが
指をすり抜けていく

いまも胸にいる
あの頃の君にまだ
何度サヨナラ言えばいい
深い心の奥で光った
遥かな君の欠片

遥かな君の欠片



Credits
Writer(s): Junji Ishiwatari, Shingo Endou
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