赤と白と黒の系譜

La tua bellezza e un crimine
Compensa per il crimine in forma chiamo la morte...

「粉雪の白、血の赤、黒檀の黒、授けて...」
女は神に願いて
生まれ堕ちた奇跡の子

いつしか時は流れて
狂いはじめた歯車
輝きの影に潜む
芽生えた其れは「背徳」

嗚呼 伸ばされたその手を(振り払われて)
戸惑い傷つくその姿さえ(疎まれた)
嗚呼 熟していくほどに(染み込んでいく毒)
憂い、妬み、憎しみは募り(愛は狂気に変わる)

解れた赤い糸を
無慈悲に笑い、断ち切った
「美しい」其れが、罪
裁け、憎らしき哀れな子

咎無き「罪」を背負い
憎しみの火に焼かれて
滴るその色は
あの日、貴女に授かりし「赤」

雪のように白い肌
血塗られたような唇
美しいその娘に
一目で心打たれた

逃げ延びた森の奥で
一人の男に出会う
不気味に笑うその瞳に
浮かべた其れは「劣情」

嗚呼 希有なる美しさ(捕らえられた、手)
「今」を「永遠」に閉じ込めてしまいたい(逃げられない)
嗚呼 蔑まれようとも(冷たい瞳、嘲笑)
君の全て、この手に入れよう(求めるのは、屍?)

儚く白い首に
冷たい指を絡ませた
「美しい」其れは、罪
奪え、穢れなき哀れな子

咎無き「罪」を背負い
慰み欲に捕らわれ
苦しむその色は
あの日、貴女に授かりし「白」

焦がれた愛は... 与えられず
救いの手は... 魔の手に変わる
望まれたのは...? 罪の償い
私の生は...? 願われは、しない

解れた赤い糸を
静かに胸に抱きしめて
滴る感情の
名前も知らずに引き裂いた

砕けた愛の欠片
復讐の刃に変えて
仇ナス者、全テ
刻メ、ソノ息ガ止マルマデ

咎無き「罪」を背負い
憎しみの火に焼かれて
生まれた感情は
あの日、あなたに授かりし「黒」



Credits
Writer(s): ひとしずく, やま△
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