名も無い小さい花

捨てられてた小さなピアノ
スーツ姿の男の人が弾いていた
あれは何て曲だろう
雨に濡れた仔犬の匂いと
抱きあって愛しあうときの君のメロディが
とてもよく似ていること
教えてあげたいな
初めてを沢山しよう
ドラが鳴ってるよ
かっこ悪い仕草も
見てみたいから
僕のために咲いて
名も無い小さい花
後ろを振り返りしながら
訳の分からない影に怯えて眠る日を
図書館に返しに行こう
北国訛りの
美しい黒髪の少女の瞳に映る
海原を泳いだなら
いつか辿り着くだろう
世界の その先へ
抱きしめて 追い越して行こう
みんな待ってるよ
カーテンコールは派手にやらかしたいから
カギ編みのセーターじゃあ
重くて踊れないよ
鼻先をかすめていこう
風が鳴いてるよ
どんな顔をして誘ってくれるの
今夜は
僕のために笑って
名も無い小さい花



Credits
Writer(s): Yuki Kuramochi (pka Yuki), Masaaki Komoda
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