Route Sphere

見慣れたその景色を
シャッターの中に
閉じ込めたら

ぼやけてるんだ
かすんでるんだ

まるでピントが
合ってなくてさ

作文を書き上げる
ためだけに
持たされた夢なんて

いつの間にやら
クシャクシャになって

滲んで文字も
読めやしない

自分を下げる
保険をかけることばっかり
上手くなってさ

転ばないように
整えられた
とこばっか選んでた

今更気付いたけど
地図はとうに失くして
しまってたみたいだ

言われるがまま
書き写した
正しいとされるレール

ほら! そんな指針
なんてなくても、

道は自分で
選べてたんだよ?

自信を持って歩こう!
さあ、最初の一歩。
何しに行こう?

見慣れたはずの景色に
ピント合って
色づいて見えるよ

地図を失くして
近道はもう
分からなくなったけれど

ねぇ、それでいいんだ
最短距離もどうせ
どこかの誰かにさ、

とってのもので
時には回り道
かもしれないし

明日のキミヘの道のりは
何も、何一つ
決まってないから

でも、だからこそ
楽しいんだろう?
大事な一歩にしよう

大人がいつも
正しいことだけを
教えるとは限らないって

そう教えてくれたのもまた
大人で、だから―

ただ俯いていた背中を
粗雑に押しただけで

満足そうに
去っていった人達にもう
道は尋ねない

明日のキミヘの道のりは
何も、何一つ
決まってないから

でも、だからこそ
楽しいんだろう?
大事な一歩にしよう

与えられた地図
なんてなくても

未来はその手でも
切り拓けるんだよ

"明日が来る"
んじゃなくてさ、

"自分が行く"んだ
ほら、自由意思で
選ぶ未知へ!



Credits
Writer(s): last note.
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