おせんべい

七月の風が吹いたら
きみの家へ遊びに行こう
なにもないこの町にも
もうすぐ夏が来るそうだ
自転車に乗って行く
サンダルを履いて行く
坂道をかけ下りれば
ぼくのこころは白い雲
おせんべいを買って行こう
ぼくらがまだかじれるうちに

とっても短いから
永遠にも感じる
このままふわっと浮かんだら
遠くに海が見えるはず
幾千の時をこえ
惑星を通り過ぎ
七月のはじまりは
今ここにたどり着く
おせんべいを買って行こう
ぼくらがまだかじれるうちに

ぼくらがまだかじれるうちに
ぼくらがまだかじれるうちに



Credits
Writer(s): Keiichi Sokabe
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