Shiki

相槌もでたらめ
鈍色の朝 わがままに
迷惑かけたいわけじゃないのに

保育園で汚い言葉を覚えて帰ってくるように
いろんな色の絵の具を脳みそに塗っていくみたいだ

鉄棒の香り冷たく
美しい名前は遠く
薄暮れに木霊して
約束を破って
ひとり洟垂る僕を叱って

相槌もでたらめ
柿色の夕 わがままに
迷惑かけたいわけじゃないのに

年老う指輪は弛み
填めなおしてはまた緩み
瞳に黴が生えても
言葉に血の通った話がしたい

先に呆けてしまえば
寂しくないかな
飯を口から零して
テイブルを汚して
にたついてる私を赦さないで

相槌もでたらめ 雪色の夜 どうして
迷惑かけても笑ってるの



Credits
Writer(s): Taiiku Okazaki
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