curtain

君きみ が 泣な いた 夜よる のとばり かける 言葉ことば 探さが してた
見み つからない 明日あした を 手放てばな さないように、と
そうだ、 空そら に 手て を 伸の ばして あの 星ほし をプレゼントしよう
胸むね の 扉とびら ノックして 君きみ の 心こころ を 連つ れ 出だ すんだ

教室きょうしつ の 窓まど から 流なが れ 込こ んだ 夏なつ が
短みじか い 季節きせつ の 終お わりを 告つ げる

いくつもの 分岐点ぶんきてん が 重かさ なるこの 一瞬いっしゅん が
少すこ しずつ 確たし かな 思おも い 出で になる

茜色あかねいろ に 染そ まる 坂道さかみち 二人ふたり 乗の りで 漕こ いだ 自転車じてんしゃ
袖そで を 引ひ く 小ちい さな 手て 「 今日きょう が 終お わらないで」
静しず かに 聞き こえたよ

君きみ の 声こえ が 君きみ の 愛あい が 僕ぼく の 胸むね に 問と いかける
旅たび に 出で るにはまだ 船ふね を 出だ せない、と
そうだ、 夜よる に 指ゆび をさして 消き えない 約束やくそく をしようよ
ずっと 僕等ぼくら の 目印めじるし になった あの 星ほし のように

ずっと 遠とお く 光ひか る 思おも い 出で の 大三角だいさんかっ 形けい
大人おとな になる 度たび 薄うす れちゃうけど

吹奏楽すいそうがく 響ひび く 放課後ほうかご も ノートの 端はし の 拙まず い 文字もじ も
ありふれたそんな 日々ひび 儚はかな い 季節きせつ さえ
そこに 僕等ぼくら がいた

振ふ り 向む かずに 君きみ の 道みち を 行い けばいい
サヨナラは 似合にあ わない
ほつれない 記憶きおく は 流星りゅうせい のように 輝かがや く

君きみ が 笑わら う 夜よる のとばり 未来みらい へと 歩ある き 出だ した
その 君きみ の 後うし ろ 姿すがた が 好す きだったよ
そうだ、 夜よる に 手て を 伸の ばして 褪あ せない 約束やくそく を 想おも うよ
まだ 青あお い 春はる は 僕等ぼくら の 心こころ で 生い きてるんだ