泡唄

泡沫では 隠し切れぬ物
焦がれた 遠き、春
籠女の性[さが] 赦して下さヰ
堕ちて咲いた花を
刹那の目合[まぐわ]ひ
阿吽の吐息は桃色に
湯船で揺れてる愛が 赫く染まれば
もしも産まれ変われるなら
同じ路を歩みたいと
誰かの夜を砥ぐ様な間に
数え切れぬ粘り
慰めが 其処に或れども 私は眠る

良く似ている "泡"と"欲"ならば
擦れば 擦る程
溢れ出して 中が弛むばかり
千夜一夜過ごし
惚れた弱み 活かされて
終わらぬ夢を
その笑顔 愛おしさばかり
心乱され 躙られて 傘をさす色街
煌びやか?
胸に秘めてるイロハなら
告げど告げど、救われない
私を奪う男の残影[かげ]に
貴方を探してる
身揚がる程の 想いを
蹴り上げてみた
只、美しい朝の中
静けさは 優しさ 溢れた泪だけ
裏を返す事象[こと]は無く

もしも生まれ変われるなら
同じ路を歩みたいと
誰かの夜を砥ぐ様な間に
数え切れぬ粘り
胸に秘めてるイロハなら
告げど告げど、顕われない
私を奪う男の残影[かげ]に
貴方を探してる
慰めが 其処に或れども 私は生きる



Credits
Writer(s): R・o・n, daisuke iwasaki
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