人間砂漠

祭祭 干渉もないよ 群衆のソワレ
橙 街灯がゆらゆら目がまわる
満員御礼の大都会は人間砂漠
誰もいないような そんなような感じさ

あぶれて 溢れて 流され 独りの夜 居所もない

誰も彼も闇の中で凍えた体寄せ合って 暖暖
誰の輪にも誰の話にも入らずともいいさ 威風堂々

喝采 賛同もいらん 馴れ合いはいらない
大概 そんなもん ひらひら掌返しの陽炎
白々しい街の態度が仕様もない

誰も彼も網の中で絡んだ足を取り合って 嘆嘆
冷めた目から淀んだ目から見えたものは劣等感の団塊

誰も彼も他人の影で渇いた心寄せ合って 探探
欠けた言葉 足りない何か 満たしたいのなら孤独と論争



Credits
Writer(s): 谷口鮪
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