Ghost Town Polaroids

Say hello
夢の街の輪郭が融ける夜明け

それは1991年
カルミアの庭で君を写した写真
ペパーミント色のスカートが揺れた

白い指がなぞる静かな体温
やさしさのためのやさしさ
あどけないままに薄れてくだけの皮膜に想いを閉ざしてみても
いつかは誰もいなくなると知っていた

Walk alone
月明かりが秒針を絡めとる夜

いまは1999年
水のないプールを満たす君の声の幻聴に溺れていたいな

水銀を食べて育った花はプロム・クイーンの夢を見てる
僕らはみなずっとサタデイ・ナイトに踊ってる亡霊みたいだ――
とっくに誰もいなくなっているのに



Credits
Writer(s): Azusa Suga
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