王様のひとり芝居

ちょっと ずる賢くて構わない 強く振る舞う王様がいた
ハリボテの剣を構えて ひとりで 逸話を紡いでいたとさ

街に降りては 背伸びをして 誰も信じない話をした
これじゃだめだと気付いていた 嘘を認めるしか道はなかった

だけど それでは片せない

あぁ 僕にはわからないよ ひとりじゃなんにも意味がなかった
どうせ誰もがわかっている 僕すら騙せていないということを

もう重ねた嘘が重苦しい 守り通すための嘘が重なる
ハリボテの城を構えた 誰も攻めて来たりはしないのになぁ

わかってるよ
そもそも ひとりでいるなら 比べようもないこと
僕ですらないということ 君には映らないってさ

あぁ 今でも背負ってるよ 少しも軽くはならない嘘を
どうすれば 今 認められる? ひとりの城から笑い合える?

どんなに変わらない過去だとしても
それほど変わらない僕だとしても
あぁ 今にも未来は来る できれば笑っていたい
本当の僕で 君と話したい もう嘘吐かない



Credits
Writer(s): 松本 大
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