あなたに冷やし中華

外は暑く めしはまずくなる季節に
冷蔵庫開ける 何作る? 決めずに
まあ たまには君は休んでて
何かあるし すべて俺 やるんでね
冷蔵庫3段目 奥の方で
中華麺がシャウトしてる 僕の方へ
「使ってくれないと 腐って食えないぞ!
早く! 早く! 余る」麺2玉語る
おお! そうか それならば冷やしでも
定番のそれだ 腹満たしてこう
チャーシューなんてない だからハムでいいや
手順なんてない だから見るな いいな?
トマト キュウリ 卵あるし
めし時も過ぎて 腹も鳴るし
大事なのは気持ちが伴うか
男料理は味じゃないぞ そこなんだ

今日は君のために 僕がランチを作るよ
冷やし中華 無我夢中で
あまりうまくはないけど 僕が作るよ
愛情入れて作るよ 君のために

材料もそろって 次はタレ作りへと
これが味の決め手となるから慎重に
まずは鶏ガラスープ 4分の1カップ
「君は何カップ?」なんてそんな想像
かき消して かき混ぜて
砂糖大さじ1 醤油大さじ2も そのまま加えて
かき消して またかき混ぜて
さらに酢大さじ1と2分の1
ごま油は大さじ2分の1
すりごまは適量 和辛子も適量

今日は君のために 僕がランチを作るよ
冷やし中華 無我夢中で
あまりうまくはないけど 僕が作るよ
愛情入れて作るよ 君のために

さあ そろえた材料並べて
君には 黙っててと座らせて
まずは 鍋で茹でる麺から
茹で方 君好み 麺硬
「ピピピピピ」茹で上がった麺を
ザルに上げてチャチャチャ
後は氷水でしめるだけ
ザルに上げて 残るはのせる具だけ
キュウリ ハム 焼いた卵
軽快な音をたてて切る わざと
「ちゃんと切れてるの?」
「切れてないすよ」
なんて嘘だから プロだから
麺に細く切った具をのせ トマトものせ
仕上げにはタレとごまを
ちょっと遅めの昼ご飯
「いただきます」と響く夏の空

今日は君のために 僕がランチを作るよ
冷やし中華 無我夢中で
あまりうまくはないけど 僕が作るよ
愛情入れて作るよ 君のために



Credits
Writer(s): Ketsumeishi
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