方位磁針

形だけでいうなら
この手は空っぽだ
何にも得られやしないんだって
嫌になるけどね

誇れもしないし
褒められもしない 姿なきものが
地図の途切れた人生に
行く宛をくれる

例えばそれは風景だ
切り取った思い出
大事な事はいつだって
あとから聞こえてくる

嬉しい言葉 寂しい言葉
触れられない声に
この心の使い方を
教えられたんだ きっと

迷いながら 旅に出る
また僕ら旅に出る
なくしたりね 諦めた分
何が優しさかを知った

次に着くその街へ 次に会うその時へ
自分なりに正しき今日を
正しき方角を祈り 歩き出す

恐れ さまよう時だって
足跡は続いていく
三つ二つや五つと 数も変わったりで
懐かしくて まだ恋しくて 今にも会いたいよ
だけど一直線の時は 振り向いちゃいけない きっと
迷いながら 旅に出る
また僕ら旅に出る
傷つけて つけられた分
どうして痛むのか知った

昨日よりも進みたい
昨日よりも許されたい
自分なりに正しき今日と
正しき方角で 答え探している

僕らの正体が 何者かなんて
誰も知らない 言えないから
ちゃんと分かるまで それまで信じていたい
心が選んだ道を その針が指す未知を

迷いながら 旅に出る
また僕ら旅に出る
なくしたりね 諦めた分
何が優しさかを知った

次に着くその街へ 次に会うその時へ
自分なりに正しき今日を
正しき方角と祈り 歩き出す
ねえ次は 上手くやれるといいな
まだ続いてる



Credits
Writer(s): 堀江晶太
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