午前0時

睫毛が濡れているのはこの霧雨のせいさ
砂が降るようにそれはサラサラと軽く
寝静まっている路地で昼間見た猫が
一瞬、俺を見止めて物陰に消えた
何処を歩いて来た? 何を手に入れて来た?
ポケットの中を探して取り出したものは
電球と 喧噪と そこに付随する諸々の影
笑う声 長い髪 ガラスに映った自分の顔

サラサラと雨が落ちてくる
砂が降るように落ちてくる
公園を斜めに通り抜け
昨日と今日が入れ替わる
見慣れたいつもの暗い道
見慣れて今も尚、迷う道
悲しみによく似たこの景色
寂しく懐かしきこの景色

昨日ヲ捨テル時刻 午前0時 真夜中
今日ヲ拾ウ時刻 午前0時 真夜中

睫毛が濡れているのはこの霧雨のせいさ
そうじゃなくても今更もう気にするものか
睫毛に溜まった雨が頬を伝って
ポタリと爪先を濡らす
ポタリと小さく爪先に染みる

サラサラと雨が落ちてくる
砂が降るように落ちてくる
公園を斜めに通り抜け
昨日と今日が入れ替わる
見慣れたいつもの暗い道
見慣れて今も尚、迷う道
悲しみによく似たこの景色
寂しく懐かしきこの景色

昨日ヲ捨テル時刻 午前0時 真夜中
今日ヲ拾ウ時刻 午前0時 真夜中



Credits
Writer(s): 吉野 寿, Eastern Youth
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