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浦島太郎

昔々のお話です
浦島太郎という優しい漁師がいました
「おっかさん、海で魚を取ってくるね!」
浜辺では子供たちが遊んでいました
小さなカメを棒でつついています
太郎は言いました
「小さいものをいじめたらいけないよ!」
カメを助けると、海へ返してあげました
次の日、大きなカメがやってきました
「太郎さん、昨日は坊やを助けてくれてありがとう」
子亀のお母さんでした
「お礼に竜宮城へご案内します」
太郎はカメの背中に乗って
海の中を泳ぎました
上を見ればキラキラ輝かく水面
下にはゆらゆら揺れるサンゴの国
海の世界はとってもきれいでした
「太郎さん、いらっしゃい」
「ゆっくりしていってくださいね」
竜宮城には 乙姫様という可愛いお姫様がいました
「さあさあ、美味しいごちそうがありますよ」
「私たちの 踊りを見て!」
タイやヒラメが楽しそうに踊り出しました
「一緒に歌いましょう!」
真珠貝が素晴らしい声で歌いました
竜宮城は夢のような場所でした
楽しい毎日はあっという間に過ぎていきます
おっかさんが心配するからそろそろ帰らないと
「まあ、残念ですわ」
乙姫様はお土産に玉手箱をくれました
浜辺に着くとなんだか様子が違います
「おっかさん、どこにいるんだい?」
おっかさんも太郎の家も見つかりません
誰も知っている人がいないのです
あれから300年が過ぎていました
「ウワーどうしたらいいんだ」
太郎は玉手箱を開けてみました
中から煙がモク モク モク
あっという間に太郎は白いひげのおじいさんになりました
「太郎や、お帰り」
空からおっかさんの声がしました
「太郎さん、踊りましょう」
乙姫様の 声も聞こえました
「うん、ただいま」
太郎は両手を上げると 空にふわりと飛び立ちました



Credits
Writer(s): Satoshin, Genta Kouno
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