ありふれた黄昏の街にて

貴方の誕生日は いつでも
二人でお洒落をして 出かけたわ
ネクタイが少し苦しそう でも
貴方はいつもより 大人に見えたわ

人混みの街で 夕闇にまぎれ
からめた指の 先からそっと
愛が静かに すべり落ちたわ
私の心に

このままいつまで 続くのかしら
二人の夢のような 毎日が
そのうち二人が 大人になれば
離れてしまうかも しれないけれど

人混みの街を 貴方に抱かれて
歩いてるこんな 私を見ていて
今が幸福 それより他に
何も欲しくない

友達同志や 恋人同志が
おりなす悲しい 別れのドラマが
いつか二人を 包む時まで
この手は 離さない



Credits
Writer(s): Shinji Tanimura
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