Euphoria

その日眺めていた校庭は
薄く青い空が染みていて
不意にがらんとした教室に
君はもういなかった

昨日読めなかった小説の
消えない夢を見ていた少年は
赤く光る星を追っていた
それの一つになりたかった

強く願えば願うほど
もどかしい言葉が喉を伝う
最終の電車の窓に映り込む
自分は誰に見える

あぁ 青春の在り処も
幸福のルールも
見つかってないから
泥にまみれたって
足がもつれたって
探してるんだろ
探してくんだろ

あぁ 少年の僕らよ
情熱の日々も
約束もまた
消えてしまうなら
捨て去ってしまうなら
ここに残そう
同じ世界に立ってたんだと

道の向こうには自分がいて
あどけない笑顔で呼んでいる
きっと先にたどり着いたんだ
消えないうちに行かなくっちゃ

傷が痛めば痛むほど
進むべき指針が強く浮かぶ
始まりの合図に鼓動が高鳴る
変わらないいつもの音で

あぁ 青春の在り処も
本当のゴールも
まだ先にあるから
きっと大人たちも
幼い子どもみたいに
続けてるんだろ
続けてくんだろ

あぁ 少年の僕らよ
戦いの日々は
ずっとこれから
瞳の奥で
心の底で
きっと輝く
君はもう気づいてるんだろ

不安と消えない恐怖を引きずってて
飛べないまま羽ばたくんだ
自然とその場所が理由になるって
誰よりも期待している

あぁ 少年の僕らよ
心の中に
戸惑いがあるなら
きっとそれ自体が
きっとこの世界で
一番綺麗で
眩しい想いだろう

あぁ 青春の在り処の
その1ページの
その先でまた
君は笑顔で
泣きそうな声で
そっと呟く
同じ世界に立っていたんだと

同じ未来に立ってるんだと



Credits
Writer(s): Jin
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