夢のレイニー

忘れてしまう その瞬間まで
そばにいておくれ 夢のレイニー
薄まってゆく夏 見上げて
静かに 息を吐いた

きつく願ったくらいじゃ 消えちゃうんだろ
気づかないフリしようぜ
もう少しだけ

焼きつくような秘密の場所
二人きり探しに行こう
悲しみなんて 吹き飛ばすような速さで
溶け出してゆく感傷も
頼りない光の方へ
駆けだした 手は握ったまま

賑やかさを通り抜けた 曖昧さに
かすみはじめた爪先
掬いながら

突き刺す陽に背を向けて
二人きり探しに行こう
見たことない道だって いつかの切れ端
足跡も残らないような
矛盾だらけの世界に
君といた 手は握ったまま

忘れてしまう その瞬間まで
そばにいておくれ 夢のレイニー
僕らに「またね」はないから
今だけを 今を

焼きつくような秘密の場所
二人きり探しに行こう
悲しみなんて 吹き飛ばすような速さで
溶け出してゆく感傷も
頼りなく崩れ落ちてく
また夢から目覚める

焼きつけたはずの場所を
あやふやに思い返した
掴もうと伸ばした手をすり抜けていく
ぽっかり空いた痛みだけ
どうか消えないようになんて
君の気配にすがるんだ レイニー



Credits
Writer(s): Edda, Marii Sasno
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