吸殻の風景

久し振りね相変らず
元気そうで安心したわ
昔の様に君は笑って
煙草に火をつけて

驚かずに聞いてくれる
あれから私 どうしたと思う
つまるところ
落ち着くとこへ 落ち着いたの私

まさかと思うけど いつまでも
気にしちゃいないでしょうね

陽に灼けた肌が
染になったところで
それはお天道様の
せいじゃないのよ

だからそんな風に
悲しい顔 今夜だけは 止して頂戴
わかるでしょ雨の日には
誰だって傘をさすものよ

みんなはどう元気でいる
私の事覚えてるかしら
あの頃私 子供だったから
みんなを困らせたわ

今になって考えれば
あなたはとても良い人だった
だからこそ
落ち着くとこへ 落ち着いたの二人

人は皆それぞれに自分の
時刻表を持っているのよ

あなたと私の場合は どちらかが
列車を乗り違えただけの事じゃない

だからそんな風に
自分の事いじめるのは 止して頂戴
わかるでしょ風の日には
誰だって目をつぶるわ

それにしても 久し振りね
相変らず優しそうで安心したわ
昔の様に君は笑って
煙草の火を

煙草の火を

煙草の火を 消した



Credits
Writer(s): Masashi Sada
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