死神

履歴書は全部嘘でした 美容室でも嘘を名乗りました
本当の僕じゃないのなら 侮蔑されても耐えられる
違うんだ君を死の淵から 救いにきた僕天使なのに
おまえは死神だと言われて それでもいいやと泣いている
かなしみの準備もお手のもの 吐きやすい柔らかいものを食べる
いつか別れるかもしれないから 形あるものは全ていらない
君が幸せに生きるなら 僕はボロボロでかまわないと
身代わりになって何度も死んでたら 姿形はバケモノさ
だけど
見た目とか体裁とかどうでもいいっていって抱きしめてよ
いつか男とか女とか関係なくなるくらいに愛し合おうよ
おまえみたいなやつが子供を育てちゃいけないとか言われて
いつか歴史が僕を正しいと証明したって意味がない
僕をボロボロにした全て 僕はどうしても殺したくて
誰もはみ出さないクソ平和のため 僕だけが僕を殺してきたけど
死んだように生きてこそ 生きられるこの星が弱った時に
反旗を翻せ 世界を殺める 僕は死神さ
川は海へとひろがる 人は死へと溢れる
やり尽くしたかって西陽が責めてくる
かなしみを金にして 怒りで花を咲かせて
その全てが愛に基づいて蠢いている

投げつけた右腕は 君の君を探して
駆けつけたその足で 隕石を蹴散らして
世界の終わりなんて僕たちはもうとっくに
みたことあったんだ そう 何度も負けたけど
川は海へと拡がる 人は死へと溢れる
やり尽くしたかって西陽が責めてくる
誰が審判をして 太陽を沈めても
僕が闘う場所で命が蠢いている



Credits
Writer(s): Seiko Oomori
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