SEA

昨日の夜 観た映画に感化されて
取る物も取り敢えずキーをまわした
まだ眠る街を通り抜けていくよ
海が見たい

国道一号線を西へ走れば
風の色しだいに青く変わった
パッとひらけてく海岸線の先には
朝焼けが

週末まで溜め込んだ疲れも吹き飛んだパノラマ
並みの音が掻き消してく頭のノイズ

カーラジオから聴こえる歌は 最近 よく耳にするよ
今度は君も連れて来よう 休みの日に その方がきっと楽しい

ものわかりのいいふりで自分抑えて
周りの顔色ばかり気にして
こんなのもきっと大人ってやつなんだろう 嫌になるよ

駆け廻る犬と 波を待つサーファーと
ひとりじめの時間はもう終わった
何が変わったという訳ではないけど 笑った

砂浜には過ぎてく季節の抜け殻が散らばる
焼けた肌がめくれたなら終わりの合図

今だけは ほら 忘れてしまおう ほんの少しの間
寄る波が 今 さらっていく 胸の中に埋めた毎日を

今だけは ほら 忘れてしまおう ほんの些細なことさ
汐風が 今 吹き抜けてく 僕の中を

カーラジオから聴こえる歌を ずっと口ずさんでいるよ
今度は君も連れて来よう 休みの日に その方がもっと楽しい



Credits
Writer(s): 秦 基博
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