Shiori

途中でやめた本の中に 挟んだままだった
空気を読むことに忙しくて 今まで忘れてたよ
句読点がない君の嘘は とても可愛かった
後ろ前逆の優しさは すこしだけ本当だった

簡単なあらすじ なんかに まとまってたまるか
途中から読んでも 意味不明な2人の話

桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよ ごめんね
新しい街にいっても元気でね

桜散る桜散る お別れの時間がきて
「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に咲いてる

初めて呼んだ君の名前 振り向いたあの顔
それだけでなんか嬉しくて 急いで閉じ込めた

あのね本当はね あの時言えなかったことを
あとがきに書いても 意味不明な2人の話

ありがちで退屈な どこにでもある続きが
開いたら落ちて ひらひらと風に舞う
迷っても 止まっても いつも今を教えてくれた栞

ありがちで退屈な どこにでもある続きが
終わってからわかっても 遅いのにな
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に泣いてる

この気持ちもいつか 手軽に持ち運べる文庫になって
懐かしくなるから それまでは待って地面に水をやる

桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗
「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う
嘘だよ ごめんね 新しい街にいっても元気でね

桜散る桜散る お別れの時間がきて
「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」
うつむいてるくらいがちょうどいい
地面に咲いてる



Credits
Writer(s): Sekaikan Ozaki
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