Kusabi

終電後の誰もいない道に
二人の悲しげな一つの影
もう二度ともう二度と 会わないと
心に誓い合った夏の夜

ただ傍にいるだけで笑い合えた
そんな日が続いてくと信じていた
貴方を嫌いになるくらいなら
このまま二人で夜になりたい

最後の口づけ 触れるだけで痛いよ
愛しい気持ちが溢れて 貴方を壊す前に

抱きしめて 貴方の腕で
あと一秒だけでもこうしていたい
もう喧嘩する事も もうや気もち焼く事も
もう顔を見る事さえ出来なくなるの

不思議だね どうして人はすぐに
守れない約束をするのだろう
人の心を繋ぎ止めるものなど
何処にもないと知っているのに

最後の言葉が 優しすぎて痛いよ
二人はお互いのこと分かりすぎてしまった

抱き寄せて 私の胸に
子供のような貴方の髪を撫でたい
もう横で笑う事も もう横で眠る事も
もう名前を呼ぶ事さえ出来なくなるの

心を繋ぎ止められるものは約束じゃない
約束は自分への気休めなのだろうか...

抱きしめて 貴方の腕で
あと一秒だけでもこうしていたい
もう喧嘩する事も もうやきもち焼く事も
もう顔を見る事さえ出来ないのなら

もう会いたくなっても もう息が出来なくても
貴方を呼ばないと約束するから

貴方を呼ばないと約束するから



Credits
Writer(s): Hanako Oku
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