Ryuusei

小さな花宿す枕木
平行に並ぶ錆びた線路
素足で歩いてく草原
ふと見上げれば月の無い星空

流星降り注ぐパノラマ
何万光年の瞬き
紺碧の清空彩る
スパンコールのギリシア神話達

滲んだ爪先
空を見上げる君の手を
引きながら歩いてく
汚れたままの掌で

忘れないよ
君が愛した景色の本当の色
だけど今は
星屑さえも眩しすぎて

涙を噛み締め
震える恋人よ
繋いだその手は
悲しいほど暖かく

忘れないで
君が夢見た未来の美しさを
流星の流れ
消えた星達 君の笑顔

君の空
塞いだ僕を
責めてくれよ
見上げた空に
今何を思う?

涙を噛み締め
震える恋人よ
繋いだその手は
か細く 力無く

流れるあなたの
涙が星になり
この空 埋めつくして今
流星に変われ

清空 彩る星々
夜露に濡れた線路の下
朽ち果てた枕木に
儚く命宿す白い四弁の花
繋いだ手が離れぬように
繋いだ指離さぬように

頭上に降り注ぐ流星
まるで五月雨か小夜時雨
潔癖の大地を裸足で歩く
この線路だけを手掛かりに
繋ぐ君の手は暖かく
汚れたままの掌で

流星降りしきるパノラマ
歩いてく滲んだつま先で
繋いだ手を離さぬように
繋いだ心 千切れぬように

時間を背いっぱい楽しんでいくやってください
(はーい)



Credits
Writer(s): ミヤ, 逹瑯
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