Mafuyu Monogatari

観覧車が円描くと
降り出すよ 粉雪
街の屋根に白が散って
万華鏡のようさ
キスの途中 君は抱きかえさず
もうなんだか楽しくなれないの
そうつぶやいた
白いフリースの
マフラー深々と
半分顔をかくし
ぼくをじっと見てた
冬の花火だね
不意の明るさが
瞳にあふれそうな
涙に反射した
不協和音弾いたみたい
こんなそばにいても
銀河系の遙か彼方
すれ違うようだね
レストランの予約取り消さなきゃ
そんなことに思い悩むぼくが
嫌われたんだ
白いフリースの
白の残像が
冷たい雪になって
痛みを麻痺させる
駅に送るって
腕をふりほどき
ケーキの箱を抱いた
人の群れに溶けた
Da li la li la...
...嫌われたんだ
白いフリースの
マフラー深々と
半分顔をかくし
ぼくをじっと見てた
冬の花火だね
不意の明るさが
瞳にあふれそうな
涙に反射した



Credits
Writer(s): Yumi Matsutoya
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