ひとつだけ

雪の夜に 書き残した
想いはただひとつ

破り捨てた小さな紙 まだ言えない気持ち
恋の意味 探したけど この世界に答えは無いみたい

赤レンガに降り積もった雪 窓を開けて呟いた
君に逢いたい

ねえ聴いてくれる? 不器用な私だけど
火照った頬に 伸びてく影に
夜がやって来る前に 離れちゃう前に

冬の星座に 小さな祈りを込めたの
広い世界で ただひとつだけ
限りない想いを 君に伝えたい 届け

風の側で肩を並べ 歩いてゆく二人
片道のバスに乗って このままずっと行けたらいいのにな

前を歩くその指先に 触れた時 呟いた
君の名前を

星が溢れて 彩る綺麗な空まで
手を伸ばしたら届くかなんて
ふざけあって 笑って 少し切なくて

かじかんだ手で 小さな光受け止めて
この胸の中 ただひとつだけ
隠せない想いを 君に伝えたい 届け

ぼやけた月に吹き付ける風 眠るのを急かしてる
想いのかけらを繋いでくオリオン 躊賭った星が
流れ出す ひとつだけ

ねえ聴いてくれる? 優しく流れるメロディーを
舞い散る雪に 君の笑顔に
見つめあった瞬間に 離れちゃう前に

冬の星座に 小さな祈りを込めたの
広い世界で ただひとつだけ
限りない想いを 君に伝えたい 届け

雪の夜に 握りしめた
想いはただひとつ



Credits
Writer(s): 重永亮介
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