アップルティー

きんこんかんこん
いつもより明るい鐘
ほらね たぶん
スカートもちょっと短い
窓から思い切り体伸ばし
ほらね 見えた
あなたは隣のクラス

誰も知らない寡黙なあなた
アップルティーが好きなこと
今日もノート閉じて夢見てる
あなたのことを

きっとあなたに抱きしめられたら
溶けてゆくの 角砂糖みたいに
あまいあまいあまいアップルティーの中

あなたがもしキスをしたら
考えるだけで壊れそう
あなたのせいで今までで1番暑い夏

きんこんかんこん
あたしの背中押す鐘
ほらね ぎゅっと
ポニーテール結んで

みんなのひやかしをくぐり抜けて
ほらね 今日は
ふたりきりの帰り道

誰も知らない照れてるあなた
ふたり乗りの下り坂
広い背中 ずっと夢見てた
あなたが好きよ

きっとあなたを抱きしめられたら
溶けてゆくの 角砂糖みたいに
あまいあまいあまいアップルティーの中
あなたにもしキスをしたら
考えるだけで壊れそう
あなたのせいで今までで1番甘い夏

きっとあなたに抱きしめられたら
溶けてゆくの 角砂糖みたいに
ほんの少し あと少し 近づきたくて

回した手をぎゅっとしたとき
背中越しでも聞こえたよ
「好きだよ」とあなたの声が
りんご色に染まるふたり
溶けてゆくの 真夏の空に

あなたのせいで今までで1番甘い夏
あなたのせいで今までで1番暑い夏



Credits
Writer(s): Renbutsu Asako
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