花は幻

はらり はらりと落ちた
儚い夢 醒めた
戻れないと知っていた
雲が 涙に濡れた

花は幻のように
雨に連れ去られてく
色褪せた花びらを撫でて
過ぎた季節に手を振る
ひとり 立ち尽くして

いつかの夢を見てた
鮮やかさに飲まれた
残酷だね 成れの果て
時は嘘などつかない

花は幻のように
雨に連れ去られてく
見上げてた首の角度さえ
少しずつ忘れてゆく
花びらの道を
ひとり 踏みしめて

静かに流れる時間の矛先
もう あなたの出番はこれで終わりだと言う
新しい風が吹く その瞬間に
雨は降り止むだろう

花は幻のように
雨に連れ去られてく
色褪せた花びらを撫でて
過ぎた季節に手を振る

花は幻のように
雨に連れ去られてく
見上げてた首の角度さえ
少しずつ忘れてゆく
花びらの道を
ひとり 踏みしめて



Credits
Writer(s): Larks La
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