18

無理やりに毎日を楽しく着飾ってみたり
嘘笑い 苦笑い その上からまた嘘を飾る
味気の無い造花の束 君にあげても答えはないし
張りぼての向こう側が透けて見えちまったみたいだ

眠る前に君が瞼の裏に現れて
涙と本音の蓋を開けてしまう前に

18の誕生日
僕はきっと向こう側に行ってしまうんだ それでも
何も変わりはしないよ
時間は止まらず僕らの背中を押していくさ

寒い秋 満月が静かな夜に浮かび上がって
僕の気持ち 君の気持ち 全てが浮き彫りになった
上っ面だけの綺麗な言葉 いくらでも言えたりするけど
そんなもん 僕の辞書には書いてないから安心しなよ

向こう側なんて最初からあってないようなもんだったんだ
僕よりも先に君は気づいていたみたいだ

18の誕生日
君と同じ目線で満月を見たいから背伸びをするよ
何も変わりはしないね
僕と君の気持ち それから生まれてからの時間以外は

ハッピーバースデイ
窓辺に吹いてきた風が蝋燭の火を消したら
迎えるハッピーバースデイ 君と笑う
僕らは少しづつ変わっていく
ハッピーバースデイ



Credits
Writer(s): Yuki Ozaki
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