正しい街 - Ringo EXPO 08

あの日飛び出した 此の街と君が正しかったのにね

不愉快な笑みを向け 長い沈黙の後 態度を更に悪くしたら
冷たいアスファルトに額を擦らせて 期待はずれのあたしを攻めた

君が周りを無くした あたしはそれを無視した

さよならを告げた あの日の唇が一年後
どういう気持ちで いまあたしにキスをしてくれたのかな

短い嘘を繋げ 赤いものに替えて 疎外されゆく本音を伏せた
足らない言葉よりも近い距離を好み 理解出来ていた様に思うが

君に涙を教えた あたしはそれも無視した

可愛いひとなら捨てる程いるなんて云うくせに
どうして未だに 君の横には誰一人居ないのかな

何て大それたことを夢見てしまったんだろう
あんな傲慢な類の愛を押し付けたり
都会では冬の匂いも正しくもない
百道浜も君も室見川もない

もう我が儘など 言えないことは分かっているから
明日の空港に 最後でも来てなんてとても言えない
忠告は全て いま罰として現実になった
あの日飛び出した 此の街と君が正しかったのにね



Credits
Writer(s): 椎名 林檎
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