Nanimo Nai Youna

何時しか落としてしまうくらい不安定な
微熱に隙間風だけが歌う様な
叶わぬ何かに気付けないこのままじゃ
その癖言葉を飲み込んだ

分からないけど歩幅は測りづらくて
身に染みる雨だけが影を濡らすのに
掴みたいそれを手の隙から見つめて
あの音が今も忘れられないんだ

目に見えぬ背負った日々は
確かに此処に在るのにな

言葉が形を成してゆく
そう思ったのになんで捨ててしまうの
今日も響かないベルを鳴らす
読み切れぬページを隠してさ

零れる雫に気付かない
ことにして瞳を閉じたんだ
時がただそこで揺れるだけ
心に落ちてく小さな静けさ

そこで黙って文字は世界を伝えて
夜が何も返さずに揺らいでく
中身のない話をしてよ良いから
涼しい風が今も

何かを満たせない感情の奥を見た
様な今日を隠したくて

秘密の音が続くたびに
落ちない汚れがどこか痛むの
呑まれていった露の様な
愛を ただただ唄いたいだけ

問いかける声昨日も明日も
無口な今日は答を応えない
ならいっそ何にもない世界の隅で
そうやって変わらず吹かれてたいだけ
だけ



Credits
Writer(s): Mimi
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