Inferior Mirage

そっと 小指だけ繋いだ
人込みはふたりだけの隠れ家
閉じた 昨日のエトセトラ
何度読み返しても きっと想い出

遠くで ボクを呼んだ声が
街の雑踏に埋もれて消えた
どうして すれ違う誰かは
知らん顔であの日を 呟いてるの

夢にならって
確かめた恋を触って
キミとボクの逃げ水

淡く揺らめいて 涙に溶けて
気まぐれな景色で滲んでゆく

映画みたいな 終わりにしないで
どうかさよならの前に まぼろしになれ

まぼろしになれ...

そっと 通りすぎる日常
どこかで捻じれてた こころの糸
どうして 夏の日の記憶は
こんなにも鮮明に 浮かんでくるの

夢に戻って
眠れない夜をさらって
キミとボクの逃げ水

淡く揺らめいて 涙に溶けて
追いかけてもまた遠ざかってゆく

硝子みたいな 面影のまま
走り続けたとしても とどかないのに

巡らない季節 繰り返せば
切り取られた青い空
どこまでも どこまでも
キミを 連れて行ってしまうんだ

夢にならって
確かめた恋を触って
キミとボクの逃げ水

淡く揺らめいて 涙に溶けて
追いかけてもまた遠ざかってゆく

硝子みたいな 面影のまま
走り続けたとしても とどかないよ

淡く揺らめいて 涙に溶けて
気まぐれな景色で滲んでゆく

映画みたいな 終わりにしないで
どうかさよならの前に まぼろしになれ

まぼろしになれ...

このまま...



Credits
Writer(s): Mikoto
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