Ribbon

冷たい風が吹きつけるから
かさついた心を潤すように
好きな匂いの
リップクリームをつけよう

だんだんと瞳が腰んだ
チョコレートみたいに
ほろ苦くて変わらない優しさで

あなただけでも守れたら良かったな
よかったのにな

やけに
煙めいた街並みに 背を向けた姿に今
精一杯の手を振るんだ
それでも振り返らないでいて
目を見たら駆け寄ってしまいそうだから
心にリボンをかけて
甘い甘い日々を
溶けるまで味わわせて

優しいその顔を思い出せるのは
終わりを知ったからなのかな
表情の少しの違いも
わかってあげられたらな

あなたにとってはどんな日々でしたか?
甘い味はしましたか?
その手を離すつもりなんて
なかったのに
離れてしまった

やけに
煙めいた並みは
あなたがそばにいたら本当はきっと
全然違ったんだろうなあ

煌めいた街並みに
背を向けた姿に今
精一杯の手を振るんだ
振り返らないのは知ってるよ
誰よりも強くて優しい人だから
心にリボンをかけて
甘い甘い日々を
大切に最後まで味わうの



Credits
Writer(s): Sonoko Inoue
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