Mokuba

君が僕にくれた孤独を
愛して生きるしかないなら
僕はいつだってこの世界を
空き瓶の中へ戻したい

僕は電線裸足で渡る
道がどこにあるのか分からず

木馬はいつでも傷だらけ

悪いことばかりじゃなかったと
思ってたのは僕だけだった
知りたくはなかったけど
僕たちの背骨蝕む憂き目など

何年以上前のことだって
君を未だに悲しませるし 海も街も瞳も
モニトールだって泡だらけ

人の卑しさまで
全てを好きなふりしては生きれないね
君が愛していた神様も
鉄の塊になった

僕はそれを切なく思って
君に嘘をつくのを辞めた
白波で遊ぶのもおしまい
星溶けた水を夜に注ぐ

あの時僕が泣いていたなら
君はどんな顔で喜ぶの

木馬は涙を流せない

真夜中は白雲匿って
夜鷹も空も同じ色だった
みなしごは緩いサイダーを飲む
甘いリキュール

悲しいことがたくさんある君の近くで明日も苦しみたい
でも生憎僕らは袖足らず今日も水辺りを仰ぐその飛沫で計算誤る

君が僕にくれた孤独を
愛して生きるしかないなら
木馬に電気が通る日は
二度と来ないかもしれないね

木馬の足には腕時計
愛せるものは一つもない
夢の夢の中に溺れた
吐息の気配を夢見てる

今はぼろぼろで亀裂すらない
頬を濡らす夜を砕いて
僕はいつだってこの世界を
空き瓶の中へ戻したい

君と電線裸足で渡る
道がどこにあるのか分からず

その雨降り続く部屋の
錆びた蛍光灯の匂い
僕らはいつでも傷だらけ



Credits
Writer(s): Momosu Momosu
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