喪失 ―九月の風―

怖がらなくていいさ
空が綺麗で不吉な香り
いばらだらけの道
裸足であるいてきたから

この世界のなかで
二人だけのはずだろう
心には風が吹く
君はいない

こなごなに散らばった
記憶、優雅でいびつな形
ゆるゆると動いた
身体、自分じゃないみたい

泣き疲れたままで
君の夢をみたんだ
草原を駆けていく
夏の頃の

あと少し君のことを
好きでいていいですか
あと少し君のことを覚えてたい

流れる雲が季節を撫ぜてくよ
ひとつひとつが無かったことになる
もう気が触れそうで

せつなくて狂いそうで
ひどく甘い恋だった
鮮やかなままの君に
閉じ込められるから

あと少し君のことを
好きでいていいですか
あと少し君のことを覚えてたい



Credits
Writer(s): 篠田唯
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