Wakai Shisya Karano Requiem

蒼い皮膚の上に滲む
赤い流星のような血を見て
君は何を想う
その心にある 目には出来ぬ疵口の
さらに深い痛みと
幻の恐怖

あまい麻酔をあげる
もう誰もいない夜
そっと囁くように
声を絞って
したたる一滴
今から眠れる
君の闇の中へ

光の出口を
ねえ 見つけて
欲しいから

もしも世界に醜さが
なかった人は幸福だろうか
影の底で
悶え苦しんで 耐え難き寂しさとを
越えてこそ知っていく
透明な感情

そんな 命をあげる
これでもう手放せる
とても少ないけれど
ぼくが覚えた
笑顔の数も
これから目覚める
君の明日の日々へ

君に
死んじゃう前に
出逢えていたらよかった
どんな孤独もきっと
払ってくれた
あたたかな手を
こんな強い温もりを
持ってるから

やさしい麻酔をあげる
もう誰もいない夜
そっと囁くように
声を絞って
したたる一滴
今から眠れる
君の闇の中へ

光の出口で
ぼくも 消えて
逝けるから



Credits
Writer(s): Mikiya Katakura
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