Eye

小さな身体を目一杯に使って
転ぶのも厭わず世界に触れていた頃
いちいち綺麗で 夢中で追いかけて
その視界に僕は居なかったと思う

なぁ 思い出が美しいのは
汚れるのも振り切って走っていたから

都会のショーウィンドウ つい目を奪われる
煌めきに重なる そこに僕が居る

生きれば生きるほどに汚れていく
僕らは鏡ばかり気にしているから
汚れた自分が嫌いだった
慌てて洗った 自分さえも殺した
その姿で何が愛せるだろうか

肩がぶつかれば 簡単に壊れる
小さな心で世界を睨んでいる

ただ 自分である事も
忘れてしまえたなら

見つめるべきはきっと僕じゃなくていい
初めから他の誰でもない筈だから
例えば 間違いだらけでもいい
この眼に映った光を追いかけて

ただ 自分である事も
忘れてしまえたなら

今 裸の心で 自分さえも越えていくよ
全てぎゅっと抱き締めるよ

生きれば生きるほどに汚れていく
僕らは鏡ばかり気にしているから
汚れた(世界が)自分が(全てが)嫌いだった
汚し合ってきた それさえ過去になるから
もう一度 心から愛したいと思う

僕も 愛し愛されよう
ただ目の前の全てと
手を繋いで ずっと汚し合おう
全てぎゅっと抱き締めるよ



Credits
Writer(s): Dai Matsumoto
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