Dry Flower

憶えてるさ 失くした夢
うらぶれた あのシアターみたいに
歌った唄 おまえのために
ぼろぼろの 古いギター弾いてさ

上手く鳴らなかった 最後のコードは
心のずっと深い場所に埋めた
窓辺に飾ってた 乾いた花は
あの日からずっと時を止めたまま

ガラスみたいな都会を
雨の匂いが包んで
それだけで世界が少し
違うものに見えた

思い出した 直した癖
くたびれた あの役者みたいな
スクリーンの中 おまえを見てる
夜明けじゃない もう日没だってさ

上手く泣けないんだ それも嘘だった
今ならもっと素直になれるかな
窓辺に飾ってた 乾いた花は
あの日からずっと時を止めたまま

ガラスみたいな都会を
雨の匂いが包んで
それだけで世界が少し
違うものに見えた

泡のないビールは嫌い
抽象的な絵は嫌い
月曜の朝は嫌い
季節のない国は嫌い
オチのないコントは嫌い
流線型の車は嫌い
日曜の夜も嫌い
何よりも自分が嫌い

ガラスみたいな都会を
雨の匂いが包んで
それだけで世界が少し
違うものに見えた



Credits
Writer(s): Atsushi Horie
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