幸せ

少し前の私と話が出来るなら
こんな事想像していたかと
口を滑らせてしまうと思う
小股で歩くその姿を
もうずっと後ろから見ていたから
歩幅は違えど同じ速度で歩くのが
可笑しくて可笑しくて
幸せがこぼれそう

あなたが好むもの
あなたが嫌うもの
初めはこんなに知らなかった
案外わがままなあなただった
それでも繋ぐこの右手は
ただぎゅっと力を込め握っても
隙間ができる程勝てやしない大きさで
愛しくて愛しくて
幸せを噛み締めてる
2人で開けた重たいドアから
差し込んだ白い光がずっと永く伸びて
足元を照らし続けてくれる

私たち大丈夫だね
本当にそう思ったの
あなたが笑うその姿を
もうずっと隣で見たかったの
これから先も見ていたいの
もう離さないから離さないでね
小股で歩くその姿を
もうずっと後ろから見ていたから
歩幅は違えど同じ速度で歩くのが
可笑しくて可笑しくて
私幸せだよ

少し前の私と話が出来るなら
必ずその手を離さないでと
口を滑らせてしまうと思う



Credits
Writer(s): Haruko Nagaya
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