Shiramine

衣を濡らすは夜霧か
止め処無いこの涙か
君の眠る陵で
どれ程経を読んだろうか
共にこの歌を捧ぐ
松山の浪のけしきはかはらじをかたなく君はなりまさりけり

"松山の浪にながれてこし船のやがてむなしくなりにけるかな"

白峯に寂しく
浜千鳥が啼いた

歌を返すその影
現世残った院の御霊
再会こそ喜ばしいが
問いかける 留まった理由を
"お前は知らぬか世の混沌
魔と成った我の仕業と"
耳を疑い涙した
もう一度歌を読む

よしや君昔の玉の床とてもかからんのちは何にかはせん

白峯に寂しく
浜千鳥が啼いた

辺り覆う陰火と化鳥と共に消えゆく君は
少しばかり穏やかな顔で

白峯に寂しく
浜千鳥が啼いた



Credits
Writer(s): Kaelhakase Kaelhakase, Gogami Gogami
Lyrics powered by www.musixmatch.com

Link