mirage

時間から背けた目を今あなたと合わせ
笑っていたいの

移りゆく季節はただ
私を置いて行く
いつだってこのまま これからも
眺めるだけの時を過ごすの
流れゆく時間はただ
あなたを連れて行く
いつもよりおめかし
新しい服を着ても
鏡に映る姿は変わらない

普通の女の子じゃないからよね
あなたが変わろうとも私はこのままでいい
永遠に... そう... あぁでも

なぜかしら
何一つ変われないのに
不思議な夢のような心地だわ... 嬉しいの?
溶け出した氷の雫の中
映るのは... 誰?
あぁでも なぜかしら
あなたといればいるほど
少しだけ背伸びしたくなるの... おかしいな
時間から背けた目を今あなたと合わせ
笑っていたいの

不意に見せる笑顔はただ
暖かな花を咲かせ
僅かに感じた心地好さも何かを遂げたかのように
溢れていく 砂浜
足を取られて
上手く進めず
伸ばした手があなたの背中触れる前に
消える... そっと... あぁまた なぜかしら

何もかも手に入るのに
満たされないこの心の裏... 哀しいの?
降り出した氷雨の水溜りに映るのは... 誰?
変われないことも

変わりたくないこともそのまま
同じ時を過ごす
それでいいの
だけど足元に散りばめられたこの棘は... 私?

なぜかしら
何一つ変われないのに
不思議な夢のような心地だわ... 嬉しいの?
溶け出した氷の雫の中
映るのは... 誰? あぁでも

なぜかしら
あなたといればいるほど
少しだけ背伸びしたくなるの... おかしいな
時間から背けた目を今あなたと合わせ
笑っていたいの

移りゆく季節はただ
私を置いて行く
いつまでもこのまま
暖かな想い
消えないように



Credits
Writer(s): Keiki Nishida
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